モデルハウス日記

杉板の外壁

こんにちは!!

今回は、杉板の外壁についてのお話です。

今回の「重層の甍」モデルハウスは杉板の外壁は使用しませんが、当社事務所は使用をしています。

この写真は建物改装時の物で、今から13年前の物です。

ちなみに外壁は杉板の中でも焼杉という、杉板を焼いた物を使用しています。

実は昨年の台風の時に被害が出まして又、老朽化という観点からもこの度外壁の補修わ行うこととなりました。

今回は、焼杉ではなく杉板に「ウッドロングエコ」といハーブ、樹皮、鉱物などを原料とした物を塗り、杉板の耐久性を高めます。

社員一同にてこのウッドロングエコを丁寧に塗る作業を行いました。

表も裏も小口もきっちり塗り上げますが、物が八-ブの為誰にでもできます。

最初の塗りはじめは少しグリ-ン色に変色しますが、少しするとグレ-っぽくなります。そこからしばらくするとまた茶色に変化し最終グレ-っぽくなります。不思議です。

ちなみに仕上がり具合は、里山住宅博モデルハウスが同じ手法でしたのでこんな感じです!!

とても良い風合いが出ます。杉板の外壁ですが板の間から万一水が入っても室内に雨漏りがない様な工夫や軒を出して直接雨がかかりにくい設計等工夫は随所にございます。

又、「杉」はほぼ永久的に無くならない素材です。一般の物だと廃盤や製造中止等にて修理するにもしようが無くなる事が多々ありますが、杉は大丈夫です。

又、杉板の補修ややり替えは案外安価に行う事が可能です。

「腐らないもの」ではなく「経年変化」する物はその時々にて表情を変える為、とても親しみやすく時代を感じる事ができます。

里山住宅博の時に、2016年建築学会賞を受賞されバンガ-ドハウスを設計された「堀部安嗣」先生が良くこんな事をおっしゃつています。

「新築を建てた際、その街並みに溶け込み、周辺の住宅より古く見える新築住宅。昔から建っていたごとくの新築という言葉が一番うれしい。」

とおっしゃっています。私も共感します!!

事務所の外壁も完成したら又アップします。